ロサンジェルスを出発。町を離れるとすぐに大自然の中に入って行くような印象だ。グレイハウンドのバス内には裕福そうな人たちは見当たらない。
旅行者らしい人もいないし,外国人も少ない。ただただ走り続けるバスからはるか先に臨む地平線や流れる景色を見ながら,とりとめのない思いを馳せる長い長い時間が過ぎてゆく。
ロッキーマウンテンを越え,ラスベガスまで一直線の道が続いただろうか。はるか先に見える茶色の渓谷からインディアンが出て来るような想像をするほど,やはりナイーブなミーハーだなぁと自分でもときに嫌になる。
目的地のひとつフェニックスを思うとき,いつも浮かぶ曲はこれだ。歌詞のようなロマンスとは無縁だけれども,グレン・キャンベルにはまっていた友人がいたせいかこの曲はよく聞いた。
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