旅と滞在

Gummibärchen

Gummibärchen !! 
初めて訪れたドイツは1970年代末の西ベルリン。居候宅のドイツ人の友人が叫んだ。彼の数人の友人たちを囲んで,何か日本人のぼくが金を稼げることがないかみんなで考えてくれていたとき,彼が叫んだ言葉だった。

「グミベアヘンを日本で売れよ,売れるよ!,ラクリッツと同じでベストセラーだから日本で売れないはずはないだろう!」
ラクリッツの元祖は知らないけれども(ひょっとするとオランダ?)僕も含め,おいしいと言った日本人に会ったことはない。
グミベアヘンも,甘いものやキャンディーやチューインガムはほとんど口にしない僕にとっては全く理解できない世界だった。

意味としては,グミは,ゴムまたはガム。ベアは熊だけど,ヘンが付くと小熊になる。女の子のメートヘン(Mädchen)や小さいパンのブロートヘン(Brötchen)も同じで,「小さな」という意味になったり「可愛いこちゃん」になったりする。
僕が見たのは小熊の形だけだったと思う。その後いろいろな形が出たようだけれども,一等最初は2センチ長の金色の小熊のみだったらしい。

そのころ日本に帰った折,お土産で甥にあげたら「なにこれ?」
10年ほど後に姪にあげたら,「あら,グミみたいね!」

今日(2023年11月22日),日経オンラインを見ていたら次のような記述があったので納得。そしてちょっと書こうと思った次第。
初めてのドイツ訪問と友人宅を新たに思い出すと共に彼の推薦に従っておけばよかったとやや後悔。

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最初はクマの形だったそうだ。グミは約100年前、ドイツで生まれた。大手菓子メーカー、ハリボー社を創業したハンス・リーゲルさんが考案したという。国産の登場は1980年。子どものころ、初めてコーラ味の一粒を口にいれたときの不思議な食感を思い出す。

▼いまや、味もかみ応えも多種多様。日本国内の市場規模はすでにガムを超えた。果汁などにゼラチンを加えて冷やすだけだから、自家製のレシピも盛んである。それほど...

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 日経記事に説明を加えると,ハリボ(Haribo)は,ハンス(Hans)リーゲル(Riegel)に会社所在地のボン(Bonn)から来ている。
数年前までテレビのコマーシャルを担っていた,友人と同じ郷里バイエルンのトーマス・ゴットチャークはハリボの顔になり,PRに大きく寄与したと同時に,彼もハリボによってドイツで最も有名なエンターテイナーになった。ハリボといえば彼の顔を思い浮かべるドイツ人は多い。

 

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